大阪学「大阪弁の言語景観」 札埜和男氏講演会 報告

2022年09月13日(火)
教育活動

9月9日(金)、「大阪学」第36回公開講座を、龍谷大学文学部哲学科准教授で方言学や国語科教育を専門にされている札埜和男氏をお招きし、講演会を行いました。

札埜氏は、方言学の他にも、国語科における法教育についての実践・研究を進めておられ、また「文学模擬裁判」というメソッドを開発し、『羅生門』『高瀬舟』といった文学作品を深く読み解く実践的研究や、笑いの文化的発展に寄与することを目的とする「日本笑い学会」にも属され、幅広く活躍されています。

講演では(畷学祭の会場である)ひらかたパーク=京阪電鉄のテレビコマーシャルは、15秒間の中にも特徴的な関西弁を入れる工夫がされていて、超ひらパー兄さんの岡田准一が使った「ひらパー兄さんでオマ」の「オマ」は、ジャニーズタレントであることと関西弁のギャップからその大阪弁を使った言語景観(ポスター)は注目を引き、ひらパーの年間100万人を超える来場者に貢献したこと、今では全国にひらパーの年間パスポート所有者がいるほどで、大阪弁はお金を生み出す方言という捉え方もできるといった内容が語られました。結果的に畷学祭の事前学習にもなった講演会となりました。

また、現代とは異なり昔のことばの伝播は1年で1キロであり、地面をはうようにして伝わったことや、テレビ番組によって完成をみた「アホ・バカ分布図」についての話もありました。